ジューンブライドという言葉、皆様聞いたことがあるかと思います。「6月の花嫁」…でも実は日本で一番結婚式が多いのは11月なのです。
結婚式のマナーについて
そういえば最近よく結婚式に誘われる、という方も多いのではないでしょうか。大人になると結婚式に招待される回数も増えてきますよね。
親戚の結婚式であれば、まだまだ子供扱いしてもらえることもあるかもしれませんが、友人や会社の同僚の結婚式ではマナーを守った立ち振る舞いをしたいところです。
結婚式に招待されたけど「ご祝儀はどうしたらいいだろう」「服装はどうしよう」とおめでたいことなのに憂鬱になってしまったことはないですか。
結婚式の形式や行われる地域によっては例外もありますが、ここでは一般的な結婚式のマナーについてご紹介します。
「結婚」を理解する
「結婚とは何か?」を理解しておけば、複雑そうな結婚式のマナーもポンポンっと頭に入ってきます。
結婚とは…
- 愛しあう2人が結ばれる
- 一生に一度限り
- お祝い事
のちほど詳しく解説しますが、上記のことから「ほどけるものは×」「2つに分かれるものは×」「割れるものは×」などの想像がつきますね。
招待状の返信
結婚式の2カ月ほど前に届く招待状。通常、出欠を知らせる返信用はがきが同封されています。返信の書き方で注意する点は以下の3つです。
1.丁寧な言葉は 自分へは消す、相手にはつける
例:ご出席 ご住所 → 二重線もしくは「寿」の字で消す
〇〇 〇〇行 → 〇〇 〇〇行 様(行を二重線で消す)
2.黒で太くしっかり書く
毛筆や万年筆などが望ましいですが、一般的にボールペンで書く方も増えています。不祝儀を表すグレーは使用してはいけません。
3.「、」や「。」などの句読点を使わない
お祝い事には終止符を打たない、という考えから。
3を理由とともに覚えていたら、かなりの上級者ですね。
※ちなみに返信はできるだけ早くするのが望ましいですが、欠席の場合はあまりに返事が早いと失礼にあたるので1週間ほど待ちましょう。
ご祝儀の額
ご祝儀で覚えておくルールは2つです。
- 奇数の額を入れる(割れるものはNGだから)
- ご祝儀袋の水引きは必ず結び切り(一度結んだらほどけない)
ご祝儀の額に関しては20~30代の友人の結婚式であれば3万円程度が相場です。また、最近では2=ペアという考えから、ご祝儀を2万円にする場合もあります。その際は1万円札2枚ではなく、1万円札と5千円札2枚の組み合わせで3枚入れましょう。お札は新札を用いるため、早めに銀行などで用意してください。
ご祝儀袋の表書きは、毛筆や筆ペンで書きます。また、中袋には金額を旧字体で書きます。例:金参萬円
お札の入れ方、袱紗での包み方、当日の渡し方などもご興味のある方は調べてみてください。画像付きのわかりやすいサイトがたくさんあります。
※当日やむを得ず欠席する場合、ご祝儀の額は半分から3分の1をお祝いの品とともに渡すのが一般的です。
服装のマナー
最近では、「流行だから〇〇はOK」と言われているものもありますが、そもそもなぜダメだったのか、理由とともに覚えておくとスマートです。大きく分けて以下の4つを覚えておきましょう。
- 白は着ない (白は純潔の象徴、花嫁の色)
- 露出は避ける(靴の種類にも注意)
- ファーや革素材は×(殺生を連想させるため)
- 2重のもの、2つに分かれているものは避ける
まず、「白は花嫁の色」というのは言うまでも無かったかと思うのですが、薄いクリーム色や薄ピンクなども写真を撮る際に真っ白に写ることがあるので、出来るだけ避けた方がよさそうです。また、結婚式では胸や腕、脚を露出しすぎないというのも皆様常識としてご存知かと思うのですが、意外と知られていないのが、「靴」です。特につま先が出ているタイプのオープントゥはNG。なぜかというと、「つま先が出る」→「妻が先に出る」を連想させるからです。生き物の殺生を連想させるファーや革製品、また光り物は避けましょう。
4.について、2重のネックレスがあまり良くないというのは聞いたことがあるかと思います。加えて、上下で2つに分かれている服なども出来れば避けた方が無難です。女性のパンツスタイルはNGと思っている方もいるようですが、こちらはOKです。ただし、先述の理由から上下つながっているタイプのものが好ましいです。ドレスが多い中、上品なガウチョパンツやアコーディオンパンツなどのスタイルだととてもオシャレに見えますね。
贈り物
新郎新婦への贈り物のルールは以下です。相手にもよりますが、友人同士でお金を出し合って少し高価なものを1つ贈るのもいいかもしれません。
- 壊れる・切れるを連想するものは×(ガラス・ハサミなど)
- 消える・燃えるを連想するものは×(入浴剤・ライターなど)
- お茶は×(弔事に使われることが多いため)
- ハンカチは×(漢字で書くと「手巾(てぎれ)」、縁を切るという意味合いもあるため)
- 語呂合わせの悪いものは×(櫛→苦死など)
いくつかNGな贈り物を並べてみましたが、実際キッチン用品は新婚の夫婦には喜ばれるものですし、食器などの贈り物は人気があります。この辺は新郎新婦やそのご家族がどのような考え方を持った方かによって判断した方がよさそうです。
まとめ
日本の結婚式には昔からの古いしきたりがいまだに残されており、「難しい」と感じることも多々あります。しかし、結婚式はおめでたいお祝いの場です。新郎新婦の一生の素敵な思い出になるように、また参加者が幸せを分けてもらえるような式にしたいですね。
※海外の結婚式では日本とは全く違うしきたりがあったり、そもそも主な宗教が違うために式の形式が異なったりするので、海外の結婚式のマナーに関してはまた別の機会にまとめたいと思います。
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