「寝るときに靴下履く派?履かない派?」
実際には履いて寝ている方も少数ではないと思うのですが、テレビでアイドルやモデルさんが「履かない派」を公言していたり、雑誌で「靴下を履いて寝るのは冷え性に逆効果」と特集されていたりしたら心配になりますよね。
今回は眠っているときの体の状態について知り、「靴下を履くor履かない」について考えたいと思います。
眠るとき体に起きていること
毎日寝る時間を決めてベッドに入る方、眠たくなったら寝る方、とにかく仕事から帰ってきたら疲れてそのまま寝てしまう方、様々なパターンがあると思いますが「眠るとき」って身体にどんなことが起きているのでしょうか。
脳や身体を休ませるために体温を下げて睡眠モードに
体温が高いと痩せやすい、体温が上がると代謝量もアップするというのを聞いたことはありますか。また、運動したりご飯を食べたりすると心拍数が増えて身体も温かくなりますよね。しかし、24時間ずっとこの状態だと休む時間がありません。生き物は眠るときに心臓の動きをゆっくりにし、送り出される血液も少なくなって体温を下げることにより、脳や身体を休ませているのです。
体温を下げるために身体から熱を放出する
「赤ちゃんの手は温かい」「手が温かいと眠い証拠」というのもよく聞く話ですよね。前述のように、人間の体は眠りに入る前に体温が下がります。「眠いとき、手が温かい」のは、体温を下げて睡眠モードに入るために、体の表面の血管を広げて体内の熱を外に放出しているのです。
どうして靴下を履いて寝ない方がいいの?
血管を圧迫し、さらに冷える原因になる
靴下を履いて寝ると、足首や足先の毛細血管が締め付けられているように感じてしまい、血の巡りが悪くなってさらに冷えてしまう原因になります。また、靴下を履くことによって足の汗腺からの水分蒸発が妨げられ、体温の調節がしにくくなってしまうのです。
朝すっきり起きる妨げにもなる
朝起きて活動モードに切り替えるためには、眠るときと逆に今度は血液の循環を促し、体温を上げていく必要があります。しかし、靴下で足先が締め付けられていると、血管の拡張を妨げて毛細血管に血液が十分に行き届かず、体温をうまく上げられなくなってしまうのです。これは、朝すっきり起きられない原因の1つです。
履いてもいいのはどんな靴下?
でも、裸足で寝るのは落ち着かない、足先が冷えて寝られない、という方は次のポイントに気をつけて靴下を選んでみてください。
- 足首や足の指を締め付けないゆるめの靴下
- 通気性のよい素材の靴下
天然素材でキレイになる
例えば寝ているときに無意識でも脱げるようなゆるい靴下や、5本指の靴下、シルクやコットンなどの天然素材の靴下などがオススメです。天然素材には保湿力や通気性が高いものが多く、敏感肌の方でも安心して身につけられるものが多いので、これまで下着でかぶれたり不快感を感じたりした経験のある方は是非試してみてください。肌荒れが改善されるかもしれません。普段使うタオルやお風呂で体を洗うときに使うものなども見直してみてください。
まとめ
- 寝るときに靴下を履くのは絶対にNGというわけではない
- しかし足を締め付けるものは血管を圧迫して冷えの原因になる
- 履いて寝る場合は、ゆるくて通気性の良い靴下がオススメ
- 化学繊維より天然素材
身体のメカニズムなどを考えると、靴下を履かないほうがいい理由も納得ですね。