日本では「ポッキー&プリッツの日」「いい買い物の日」など色々な記念日だった11月11日。中国では近年急速に浸透している「独身の日」でした。2016年のセールは果たしてどのような結果になったのでしょうか。
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中国「独身の日」についておさらい
「独身の日」の由来
中国の「独身の日」、11月11日は1が並んでいることから、2009年ごろから独身の人へ向け「自分へのプレゼントを買ってほしい」として中国ネット通販最大手のアリババが大規模な値引きセールを仕掛けたのが始まりと言われています。現在では、11が2つ並んでいることから「双11」とも呼ばれ、様々な年齢層を巻き込んで1年で最もネット通販が盛り上がる国民的イベントの日となっています。
アリババのセールに参加した企業やブランド数は2015年は約4万、2016年はその2.5倍の10万に増加したそうです。
2016年の「独身の日」結果
スタートから爆買いの嵐
毎年のことながら、11月11日の午前0時を回った瞬間から独身の日のセールは始まり、売上は激増します。アリババは毎年通販サイトの取引状況をリアルタイムに公表するイベントを行っており、なんと今年は開始からわずか7分程で100億元 (1500億円)を超えたそうです。
また、1時間経った時点での取引額は350億元 (5000億円)まで達したとのことで、これは米国のブラックフライデーとサイバーマンデーを合わせた額を超える規模だそうです。
即日配達も当たり前?
11日の未明に受注した商品の配送を即座に始める販売者もいて、なんと午前中から消費者に届き始めるそうです。しかし、やはり注文を受ける量が普段の数倍になるため、お店側もすべての商品を当日配送できるわけではないようです。
海外各社も参戦
今年はAppleや米大手スーパーのターゲットも初めて参加し、アリババのセールに参加した海外ブランドは1万超に増えました。日本からはユニクロやマツモトキヨシが参戦しています。海外勢の中では、日本、米国、韓国の商品の順に人気があったようです。
1日での売上や小包の数は?
中国ネット通販最大手のアリババによると、去年の独身の日1日での取引額は912億元 (1兆5000億円)だったのが、今年は午後の3時には去年の売上高に達したため、1日で1000億元超は確実と見られています。また、宅配業者が配送する小包の数は10億個以上になると推計されます。
まとめ
- 「独身の日」は今では「双11」とも呼ばれ、様々な層が参加する一大セールのイベント
- 午前0時を回った瞬間から売上はロケットスタート、午後3時には去年の額に達した
- 11日の未明から配送の手配が始まり、当日届くこともある
- 配送される荷物は10億個以上と推計される
- この日の売上は米国のブラックフライデーとサイバーマンデーを合わせた額より多い
中国は人口が多い分、様々な出来事の規模が想像をはるかに超えますね。来年の11月11日にも注目したいです。