ロシアでは16歳未満の鑑賞禁止という年齢制限付きで公開予定の実写版の映画『美女と野獣』。日本では4月21日公開予定ですが、同性愛のキャラクターは誰なのか、子供と一緒に観ても大丈夫な内容なのか、現時点でわかっていることをまとめました。
実写映画『美女と野獣』同性愛のキャラクターは誰?
映画『美女と野獣』に出てくる同性愛キャラクターは、ガストンの子分ル・フウ。
ル・フウはガストンに憧れて彼を崇拝していますが、『美女と野獣』のビル・コンドン監督はル・フウについて『ル・フウはガストンになりたいと思ったり、ガストンにキスしたいと思ったり…自分の欲しているものがわからなくなるんだ』と話しています。
ガストン & ル・フウ
映画『美女と野獣』の日本版ポスター
ガストン役
- 俳優:ルーク・エヴァンズ
- 吹替:吉原光夫
ガストン役のルークはイギリス人俳優で、私生活では自身がゲイであることを過去にカミングアウト。
日本語版吹替の吉原光夫さんは、過去に劇団四季でガストン役を演じたこともあります。
ル・フウ役
- 俳優:ジョシュ・ギャッド
- 吹替:藤井隆
ル・フウを演じるジョシュは、アナ雪のオラフの声を担当したことでも有名なアメリカ人俳優&コメディアン。結婚して2人のお子様もいます。
日本語版吹替の藤井隆さんは過去にオネエキャラで人気を博したこともありますが、2005年にタレントの乙葉さんと結婚してパパに。
同性愛の場面?内容は子供に不適切?
ロシアでは『美女と野獣』の映画は「同性愛の場面」があることを理由に超保守派の議員が公開禁止を要求。
「未成年者に対する同性愛の宣伝を禁止する法律に違反していないか」検討するように訴えた結果、16歳未満の鑑賞禁止という年齢制限付きで公開されることが発表されました。
アメリカでも、アラバマ州にある保守系の映画館が同性愛の内容が含まれることを理由に『美女と野獣』を上映しないとフェイスブックで宣言しています。
…日本では今のところ年齢制限や公開禁止の発表はありませんが、ディズニー映画なのに子供が観られないって奇妙な感じですね。
実際に、この映画には子供に見せるのに不適切な場面や気まずくなるシーンはあるのでしょうか。
前出のビル・コンドン監督は、実写版『美女と野獣』について「ディズニー映画で初めての同性愛シーン」が含まれていると明言しましたが、同性愛を理由に公開禁止や年齢制限の動きがあることに対して、
本当に、ル・フウのキャラクターに対する極端な反応に驚いている。
これは『美女と野獣』のストーリーを楽しく、現代風に工夫した物語の一部だよ。
ル・フウ役のジョシュは、ル・フウのピュアな気持ちを本当に上手く演じている。
ディズニーで初めての『同性愛の場面』は、観る人に”とても素敵な驚き”を与えるだろう。
これは全ての人に向けて作った映画で、そうでなければ意味がない。
と、映画が公開前なので具体的な話の内容は語りませんでしたが『“ゲイの恋物語”に注目するより、誰かに惹かれた時に感じる”ピュアな気持ち”』やその後に待っている素敵なサプライズに期待して欲しいみたいですね。
また、そもそもディズニー映画であることや、監督が『すべての人に向けて作った映画』と言っていることから考えても、子供に見せるべきでない描写は含まれていないと思います…。
しかし、実写版『美女と野獣』はゲイのキャラクターが出てくるだけでなく、他にも現代的にアレンジされているキャラクターや場面があるそうなので、子供には理解できない、大人も1回では気付けない描写もあるかもしれません。
公開前から色んな論争を巻き起こしていますが、公開されるのが楽しみですね。
日本の公開予定日は2017年4月21日(金)です。
※3/13追記:映画『美女と野獣』が3/16(木)から公開予定だったマレーシアでは、 “内部調査” のため、公開が延期されることが発表されました。
※3/14追記:同性愛を描いたシーンを検閲当局がカットしたことわかり、ディズニー側がマレーシアでの『美女と野獣』の公開を無期限で見送ると発表しました。
まとめ
- 実写版『美女と野獣』にはピュアな同性愛の場面が含まれる
- ロシアでは年齢制限が設けられ、アメリカでも公開禁止を発表した映画館もある
- 監督の話だと『同性愛の場面』はあるが、それは観る人に素敵な驚きを与えてくれるらしい
色々深い意味が隠れていそうで、観るのが楽しみですね。