映画『ムーンライト』主役シャロンの大人時代を演じた俳優トレバンテローズ。どんな人なのか、プロフィールや出演作品などをまとめました。
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映画『ムーンライト』
アカデミー賞8部門にノミネート
映画『ムーンライト』は、バリー・ジェンキンス監督の作品。
第74回ゴールデングローブ賞では6部門にノミネートされ、ドラマ部門作品賞を受賞。
今月26日に授賞式が行われるアカデミー賞では8部門にノミネートされています。
追記:
アカデミー賞作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚色賞を受賞しました!!
シャロン役は3人の俳優が演じる
この映画の舞台は米国マイアミの貧しい地域。
主人公のシャロンが自分の居場所やアイデンティティーを模索する物語。
映画『ムーンライト』では、主人公シャロンを年齢によって3人が演じています。
- 幼少期…アレックス・ヒバート
- 少年時代…アシュトン・サンダース
- 成人期…トレバンテ・ローズ
今回は、この中から大人のシャロンを演じた俳優のトレバンテ・ローズについて、プロフィールをご紹介します。
トレバンテ・ローズのプロフィール
- 名前:トレバンテ・ローズ(Trevante Rhodes)
- 生年月日 / 年齢:1990年2月10日 / 27歳
- 出身地:米国ルイジアナ州生まれ、テキサス州育ち
- 身長:183cm
トレバンテはルイジアナ州で生まれ、4歳の時に両親が離婚。
8歳の時に初めてオリンピックを見たトレバンテは母親に『世界で一番速くなりたい!』と言いますが、トレバンテの母は…
あなたは、絶対に世界で一番速くはなれないわ。
だって、陸上界にはケニアやジャマイカ、アフリカの人たちがいて、彼らは食べていくために走っているの。
あなたにもそれくらいの覚悟がないと、絶対に何かの達人にはなれないのよ。
と言われたそうです。
すごく心に響く言葉ですね。
トレバンテは今でも母親のこの言葉を大切にしていて、何をやるにも必死に取り組むようにしているそうです。
陸上選手として活躍
10歳の時、母親と兄弟と一緒にテキサス州ダラスに引っ越したトレバンテ。
エネルギー産業が盛んなテキサスで育ったトレバンテは、母親も石油や天然ガスの会社で会計士をしており、自分も将来そういった産業で仕事に就くと思っていたそうですが、短距離の選手として頭角を現します。
奨学金をもらってテキサス大学オースティン校に進学。
大学で100mと200mの短距離を専門として活躍し、2009年にトリニダード・トバゴで行われたパン・アメリカ陸上競技選手権(ジュニア)400mリレーにアメリカ代表選手として出場、金メダルを獲得。
俳優になったきっかけ
陸上競技に打ち込んでいたトレバンテがなぜ俳優になったかというと…
大学の最終学年の時に上半身裸でキャンパスをジョギングしていると、あるキャスティング・ディレクターがトレバンテを発見。
『You、私の映画に出ちゃいなよ!』
と、なったそうです。
トレバンテは結局この時に誘われた映画には出演しなかったようですが、これがきっかけとなり、俳優の道へ。
大学卒業後にロサンゼルスに引っ越します。
出演作品
ロサンゼルスに引っ越したトレバンテは、すぐに俳優として活動をスタート。
2012年の短編映画『I Came Back』のピーター役、2014年の映画『Open Windows』に小さな役で出演。
2014年から放送中のアメリカのTVドラマ『If Loving You Is Wrong』では、10エピソードに出演して顔と名前が知られるように。
しかし、実際は俳優業だけでは食べていけないため、2015~2016年頃まではハリウッドにあるスタジオの中でウェイターのアルバイトもしていたそうです。
そして、トレバンテの俳優人生に大きな変化をもたらしたのが『ムーンライト』のシャロン役。
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『ムーンライト』のオーディションでは、トレバンテはシャロンではなくケビンの役を受けていたそうですが、途中でジェンキンス監督にシャロンの台詞を読むように言われ、最終的にシャロン役に抜擢されたそうです。
シャロン役で大きな注目を集めたトレバンテは、2017年公開の出演映画『Song to Song』『Burning Sands』の撮影も終了しており、2018年公開の『The Predator』『Horse Soldiers』の撮影中です。
まとめ
- 映画『ムーンライト』で大人時代のシャロンを演じたのはトレバンテ・ローズ
- トレバンテはもともと短距離の陸上選手で、ジュニアの国際大会で金メダル(リレー)も獲得した駿足
- 大学のキャンパスでジョギング中にスカウトされ、俳優の道へ
お母様がトレバンテに伝えた言葉が素敵ですね。そして、今でもそれを心に留めているトレバンテも。