『美女と野獣の物語の中で、野獣に惹かれていくベルはストックホルム症候群か』という疑問にエマ・ワトソンがインタビューで答えています。「ストックホルム症候群」とは何か、「美女と野獣」にそれは当てはまるのか、まとめました。
映画『美女と野獣』のベルはストックホルム症候群?
エマ・ワトソンが主演ベル
2017年4月21日に日本でも公開予定のディズニー実写版『美女と野獣』
ベルをエマ・ワトソンが、野獣 / 王子をダン・スティーヴンスが演じています。
この美女と野獣の簡単なあらすじは・・・
- ワガママで、人を見た目で判断する心の狭い王子は、魔女に野獣の姿に変えられてしまう
- ある時、ベルの父モーリスが道に迷って城に入り込み、野獣にとらわれてしまう
- そして、父を解放してもらうためにベルは身代わりとなって城に残る
- 心を閉ざした野獣とベルはお互いを嫌っているが、段々に内面の優しさに気付き、お互いを好きになっていく…
というストーリーです。
囚われの身となったベルが、野獣を好きになっていくことから『ストックホルム症候群』では?と言われているんですね。
ストックホルム症候群の意味や定義は?
では、そのストックホルム症候群とはどんなものなのでしょうか。
ストックホルム症候群(ストックホルムしょうこうぐん、英語: Stockholm syndrome)とは、精神医学用語の一つで、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が、犯人と長時間過ごすことで、犯人に対して過度の同情や好意等を抱くことをいう。
ー引用元:ウィキペディア
ストックホルム症候群は、狭い空間で非日常的な体験をすることで共感が生まれやすくなり、人質や被害者が犯人の動機や心情を聞いて同情したり、恐怖体験の中の小さな親切(食事やトイレの許可など)に対して感謝の意や好意を抱くようになることがあるそうです。
『ストックホルム』という地名がつくことになったのは、1973年にスウェーデンのストックホルムで起こった強盗事件からで、この事件では解放後も人質が警察に銃を向けたり、犯人をかばった証言をしたりする言動が見られたそうです。
これは実際に自分が危機的な状況を体験したり、恐怖を感じたりしないと理解は難しそうですね。
エマ・ワトソンのインタビューが気になる
そして「ベルはストックホルム症候群?」という疑問に対して、『美女と野獣』でベルを演じたエマ・ワトソンはエンターテインメント・ウィークリーのインタビューに答えています。
インタビューによると、エマはベル役のオファーをもらって契約の署名をする前に、美女と野獣の関係はストックホルム症候群か気になったそうですが、少なくともこのディズニー版の『美女と野獣』にストックホルム症候群の特徴は当てはまらない、と判断したそうです。
具体的にベルがストックホルム症候群の特徴と違う点として、エマはこのような事を挙げています。
- 囚われの身となったベルは、絶えず野獣に反抗していた
- ベルは自立心を保ち、自分自身の考えを持っていた
- ベルは野獣から逃げ出そうと試みていた
さらにエマは、この物語の美しいところとして、
はじめは嫌い合っていた2人がお互いの内面の良いところを見つけて、思いやりや友情を育み、ゆっくりと愛に発展していくこのお話は、一目惚れのラブストーリーより、深い意味を持った物語だと思うわ。
と話しています。
確かに『美女と野獣』は、外見からはわからない人間の内面の大切さに気付かされるお話かもしれないですね。
エマがなぜ『ベルはストックホルム症候群ではない』と言っているのかわかった気がします。
日本でも公開が始まるのが楽しみですね。
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まとめ
- 映画『美女と野獣』のベルはストックホルム症候群?という疑問が浮上
- ストックホルム症候群とは、長時間一緒に過ごすことで、人質や被害者が犯人に好意を抱くこと
- エマ・ワトソンは『ベルはストックホルム症候群ではない』とインタビューで説明
女優さんなら当たり前なのかもしれないですが、有名な物語でも自分が務める役について契約前にしっかり調べるのはエマは流石だなぁと思ってしまいました。